進学校の最新情報 ： 母親毒殺を企む少女の底なしの 暗黒

「摂氏零度の少女」新堂冬樹著（幻冬舎　１５００円）　桂木涼子は１６歳。関東で五指に入る名門進学校で常にベスト５に入る成績を収め、一流大学の医学部合格間違いなしと太鼓判を押されていた。涼子の家は完全な女系家族で、祖母を頂点に、ぐうたらな父親に代わって一家を支える母親、そして大学生の姉と涼子の５人家族。母の祥子は編集者として日々忙しく、深夜帰ってからの晩酌で疲れた心をほぐしている。

　涼子は、インターネットで入手した劇薬タリウムを祥子が愛飲している焼酎に少しずつ混入し、毒に侵されていく母親の様子を自分のブログに公表していた。一家の中で涼子のことを一番気遣い、理解しているのは、ほかならぬ祥子だ。自分を愛している母親を、なぜ涼子は毒殺しようというのか――。　幼い頃に目撃した愛犬の安楽死、思いを寄せていた男の子の裏切り……心優しく繊細だった少女の心が冷え切った底なしの暗黒に向かっていく過程を詳細に描いていく衝撃作。【2008年1月11日掲載】

(引用 livedoorニュース)


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