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 ◇練習環境--暗さ克服に工夫
 「ボールは右だ! 見失うな!」。主将の岩澤寿和選手の声が、暗いグラウンドに響いた。ノックの打球がよく見えず、外野を守る選手が、左に踏み出していた。
 午後5時。ダイヤモンドの5カ所に、自前の簡易照明がともる。1灯に2個の電球。光は外野まで届かず、内野を照らすのがやっとだ。「球がバットに当たった音をよく聞いて、どっちに飛んだか判断しろ」。岩澤選手が続ける。
 公立進学校の安房高の練習環境は、決して満足ではない。授業終了は午後3時15分で、練習が始められるのは同3時45分から。日没の早い冬場、バットとボールを使った本格的な練習は、わずか1時間に限られる。
 必然的に工夫が生まれた。日が傾くと、辛うじてボールが見える内野で、ゴロの捕球練習をする。

緩いゴロを素手で確実に捕り、送球は格好だけにとどめる。強い打球や速い送球は、危険が伴う。一塁手の田中修平選手は「ナイター設備があれば、もっとバットを使った練習ができるのに、と正直思う。でも、今までもこの環境でやってきたし
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 白い粉が散って少しは見やすくなるだろうと、ボールに石灰を付けてノックしたこともあった。早川貴英監督(43)は「試行錯誤の連続。暗くなることをハンディと思わず、できることをやっている」と笑う。
 進学校ゆえの勉強との両立も、懸念材料になる。部員のほとんどが大学進学を希望し、中間、期末テスト前の1週間は練習が休みになる。この間、選手たちは校内で勉強会を開き、互いに教え合うという。石井竜二選手は「大会日程がテスト前と重なると、特にきつい。練習後の通学電車の中でも教科書を開く」と話す。
 そんな生活を過ごしながら、本間陽介選手は、前回のテストで学年8番に入った...ニュースの続きを読む
(引用 yahooニュース)


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