教科書の最新情報 ： 合成化学顔料：県立川越高の授 業で「プルシアンブルー」製造－－蘭語本を基に ／埼玉

　◇江戸後期に輸入の「プルシアンブルー」、当時の蘭語本を基に製造－－県立川越高２年生７０人の授業で
　◇「西洋の青」出現に歓声
　江戸後期に輸入され鮮やかな青色で日本画に大きな影響を与えた合成化学顔料「プルシアンブルー」を、当時のオランダ語の百科事典などを基に製造する授業が２８日、川越市の県立川越高校であった。２年生約７０人が、牛の血を煮詰めた乾燥血に水酸化カルシウムなどを加え加熱。黒から色を変え、貴重だった「西洋の青」が出現すると歓声が上がり、教科書などで学んだ知識を再確認した。
　プルシアンブルーは１７０４年にプロイセン王国（現ドイツ）で誕生、日本では博物学者の平賀源内が著書に紹介し絵画を描いた。

従来の藍（あい）より色が濃く、グラデーションで立体感を出せることから浮世絵などで盛んに使われた。
　研究者育成を目指すスーパー・サイエンス・ハイスクールと、日本史基礎講座で滝澤民夫教諭から西洋絵画を学んだ生徒らが対象の合同授業。神戸市立博物館の勝盛典子学芸員が、プルシアンブルーの輸入と絵画に使
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　実験は２４班に分かれて実施。用意された乾燥血を鍋で加熱すると独特のにおいの煙が立ちこめ、当時の苦労を実感する場面もあった。筋野拓馬さん（１７）は「何百年も前の方法で完成でき感激。昔はビーカーもなく大変だったと思う」とほおを紅潮させた。【鈴木賢司】

１月２９日朝刊
（引用 yahooニュース）


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