教科書の最新情報 ： 原爆影響、心身面で調査＝3 万5千人、初の大規模実施－広島

　広島市は30日、原爆投下の体験が心身の健康に与える影響を調査するため、アンケートを発送した。対象者は計約3万5000人で、同市は「これまでに原爆の精神的な影響を科学的に評価した大規模な調査があまりない」としている。
　同市によると、原爆投下前の1945年から現在まで市内に住み続けた広島市民全員約3万人と1950年から52年の間に市内に転入し、原爆体験のない市民約5000人が対象。
　両者を比較調査し、原爆体験による長期的な精神健康上の影響を検証する。
　同市は2002年にも約1万人の市民を対象に抽出調査を実施したが、今回は対象者全員にアンケートを配布。被爆者が高齢化する中「実際の体験を聞けるのは最後のチャンス」として、全体的な調査に踏み切った。　

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