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【PJ 2007年11月02日】- 最近の朝日新聞に載った二つの記事を紹介する。いずれも記者としての適性を疑うに十分な内容であるが、さらにそれを校正し掲載した新聞社の能力にも疑問を投げかけるものである。

 ひとつは10月30日に載った、養老孟司氏が神奈川県立秦野高校1年3組の総合学習の時間に教壇に立った話である。養老氏の「言葉によって認識するのが人間の脳なのだ」「イヌの脳は、呼びかけてくる声を全部違った『音』として認識し」、これが絶対音感と呼ばれる能力だ、という授業内容を紹介している。養老氏の話はとても信じられないものであり、この部分を特に取り上げた記者の評価能力を疑う。

 絶対音感とは単独の音を聴いて、その音程(周波数)を知る能力のことである。一般の人は基準の音のあとで別の音を聴くとその音程がわかる。絶対音感を持つ人は、例えば単独に440Hzの音を聴くとA(イ)音だと認識することができる。

幼い頃から訓練すれば絶対音感は身につくことが多い。し
かし絶対に正確なものではなく、より正確だということである。イヌにも備わっているという研究を読んだことがあるが、どの程度の正確さかはわからないし、広く認められたものとは言えない。

 養老説に従えばイヌは声の音程(周波数)と意味とを結び付けていることになり、音程が違えばイヌは違う意味として理解することになる。これは明らかにおかしい。イヌは数個~数十個の言葉を理解するが、音程が変わっても、また声の主が違っても言葉が同じなら同じ意味だと理解する。

 続いて紹介される「人間も赤ん坊の時は絶対音感を持っていた。でも成長するにつれて、基本的には消えていく」という話も疑わしい。果たして根拠があるのだろうか。

 養老氏の知識や理解、とくに言葉の定義は拙論でも書いたように以前から問題が多く、教えるという行為は自粛してほしいと思う...ニュースの続きを読む
(引用 livedoorニュース) >

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