物理の最新情報 ： SFをしのぐエキサイティン グな宇宙論

「ワープする宇宙」リサ・ランドール著、向山信治監訳、塩原通緒訳（NHK出版　2900円）

　私たちは3次元の空間に時間を加えた4次元の時空に生きている、と思っている。ところが、宇宙には5次元、あるいはそれ以上の次元が存在するかもしれない、というのだ。最先端の物理学は今、全く新しい宇宙像を構築しつつあるらしい。
　著者は21世紀のキーパーソンのひとりと目される美貌の理論物理学者。

数式をいっさい使わず、ユーモアを交えた文章で現代物理学の歩みと到達点、そして近未来の展望を描いてみせた。相対性理論、量子力学、ひも理論。物理学者たちの頭の中に広がる宇宙像はSFをはるかにしのいでエキサイティングだ。
　私たちはそれと知らずに多次元世界に生きているのか。人間はいつか宇宙の本当の姿を知ることができるのだろうか。600ページを超える大著を閉じるとき、長い長い宇宙旅行から帰還したような気分になる。
（引用 yahooニュース）


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