教科書の最新情報 ： 大和田伸也朗読で伝える「日本 人の神髄」と「役者魂」

　最近では、東京ガスのＣＭで大航海時代のマルコポーロ役に挑戦、コミカルな一面を見せるベテラン俳優、大和田伸也（５９）。そのシブイ声で、こんどは一転、日本人の神髄に迫っている。ユニークな朗読ＣＤシリーズ「日本人のこころと品格」（キング）で、聖徳太子の「十七条憲法」を朗々と読み上げているのだ。

　６０４年に聖徳太子が制定した「十七条憲法」といえば、歴史の教科書で、いやいや覚えた向きもあるかと思うが、改めて耳から聞くと、一語一語が趣き深く響くから不思議だ。

　「古き時代につくられた法だが、現代にも通じる言葉ばかりでしょう」と話す大和田が、とくに共感したのは次の条文。

　≪こころのいかりをたち、おもてのいかりを棄てて、人の違うことを怒らざれ。人みなこころあり。心おのおの執るところあり。かれ是とすれば、われは非とす。

われ是とすれば、かれは非とす。われかならずしも聖にあらず。かれかならずしも愚にあらず≫

　しっかりした滑舌、包み込むような発声の大和田の朗読で聞くと、なるほど意味が浮かび
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　「自分だけが正しいと思うな、みんなの意見を聞こう。みんな考えることは違うんだからって、聖徳太子の時代に言ってるわけだよ。僕は芝居の演出もしているんだけど、まさにこれを基本にしていてね。人が人にかかわることの素晴らしさってここにあるんだ」

　ＣＤ録音にあたっては、芝居とは異なる気遣いもみせた。

　「漢字ばかりを読み、言葉にするだけに正確に感情を込めず。それでいて、言葉の意味をとらえながら、重厚感を出すように心掛けました」

　２５歳になる大和田の長男も、「学校で学んだときは分からなかったけれど、これを聴いたら面白かった」と言ってくれたんだとか。

　ＣＤには、このほか、五箇条の誓文▽大日本帝國憲法▽終戦の詔書（玉音放送）▽年頭の詔書（昭和２２年）▽日本国憲法（抜粋）が、朗読で収められている...ニュースの続きを読む
（引用 yahooニュース）