教科書の最新情報 ： 佐藤美玲リポート～「希望」の 星、バラク・オバマの挑戦

　2005年秋、カリフォルニア大学バークレー校（UCバークレー）のアフリカ系アメリカ人研究学部の大学院生だった私は、助手として「アメリカ文化の中のマイノリティー」という授業を教えていた。その時に使った教科書の1冊が、上院議員としてデビュー間もない、バラク・オバマの自伝「Dreams from My Father: A Story of Race and Inheritance」（父からの夢：人種と遺産の物語）だった。

　いつかアメリカに、黒人大統領は誕生するだろうか？　果たしてそれは、オバマだろうか？　140人の学生と議論したことを思い出す。

　それから2年半、オバマは今、「初の黒人大統領候補」へあと一歩の位置にいる。

　予備選トップを切るアイオワで、下馬評を覆し、初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントンに完勝した。人口の98％が白人の中西部の州で、黒人候補が勝ったのは初。

序盤4州を戦い終えて、オバマとクリントンは2勝2敗だが、これまでの獲得代議員数ではクリントンを上回る。

　そし
2月5日、大票田のカリフォルニアやニューヨークを含む22州の予備選・党員集会が集中するスーパー・チューズデーで決戦に臨む。これほどのオバマの躍進を、誰も予想しなかった。

　We are one nation.（私たちはひとつの国だ） オバマは言う。

　「ここにはリベラルのアメリカも保守のアメリカもない。黒人のアメリカも白人のアメリカも、ラティーノのアメリカもアジア系のアメリカもない。あるのはアメリカ合衆国だけだ」

　彗星のように現れた若いリーダーのシンプルな融和のメッセージは、ブッシュ政権の8年間、戦争と対立に疲れた人々の心にまっすぐに響いた。人種や年齢、性別も党派も超えた人たちが、まるで大きな白いキャンバスのように、オバマの中にこうありたいと願うアメリカの姿を描き始めている...ニュースの続きを読む
（引用 yahooニュース：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000000-omn-int）


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