教師の最新情報 ： 魂を揺さぶるピアニストの絵

「フジコ・ヘミング画集　青いバラの夢」フジコ・ヘミング著（講談社　１９０５円）　人気ピアニストが、演奏のかたわらに描き続けてきた絵を編んだ本格画集。　母親お気に入りの柿色のティーカップでお客さまを迎えたティータイムや、夜になると悲しい声で鳴いた犬のチャロなどを題材にした「子供のころの思い出」から、ウィーンで暮らしていた貧しかったころに慰めてくれた花々を描いた「花」、異国の空の下で望郷の思いに泣きくれながら着物姿の女性を描いた「オリエンタル郷愁」、そしてこの画集のためにかつてアルバイトをしていたバレエ教室の男性ピアノ教師を思い出して描き下ろした作品を含む「新しい絵」など、１３のテーマに沿って独自の絵の世界が展開される。

　舞台美術家の朝倉摂さんは、その作品を評し「フジコさんが演奏するピアノと同じように、楽しく温かく自由であることが、すべての絵の中に漂っているようだ」と語る。　ご存じのようにその人生は決して順風満帆なものではなく、苦難に満ちたものだった。そんな不遇時代、「やり直せない人生の代わりに絵を描き直すことで希望を探して
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(引用 livedoorニュース)