小学校の最新情報 ： 不戦を誓う 「対馬丸」西原小 児童ら熱演

　【西原】学童７７５人を含む１４１８人が犠牲となった学童疎開船「対馬丸」の悲劇を題材にした平和劇が２０日、西原小学校（前田真之校長）で児童３０人によって演じられた。出発前夜の子どもに注ぐ親の愛情や、米軍の攻撃で遭難させられた戦争の怖さを児童らが懸命に表現した。上演後は全校児童が参加する集会も開かれ、平和宣言を採択、「身近なところから争いをなくし、『平和の波』を広げる」と誓った。
　劇は宮城淳教諭（宜野湾市立志真志小）の原作を基に、約４０分の内容に作り直した。
　出発前に貴重な黒砂糖や肉を食べさせようと奔走する親の姿から、子どもへの愛情を表現。攻撃を受け沈没する場面では、観劇する児童も一緒にごう音に合わせて目や耳をふさぎ、怖さを体感した。
　今年は児童らが戦争を追体験することで、平和について深く考えるきっかけをつくろうと、企画した。
　６月に入って、５、６年生で実行委員会をつくり、児童会と協力して教諭らの指導を受けながら練習してきた。主要な配役３０人のほか、児童２０人が照明や音楽など裏方を担当。前田校長はじめ、ほとんどの教諭も出演した。

　集会で司会を務めた仲宗根汐里さん（６年）は「同い年や年下の子が亡くなったと思うと泣きそうになった。

戦争は人間の心が人間でなくなる。私たちが平和な世界をつくっていかないといけない」と語った。疎開児童役を演じた新里七世さん（同）は「今の日本、沖縄は平和だけれど、私たちの身の回りにはいじめもある。人と人が憎しみを持つようないじめなどをなくせば、平和がつくれると思う」と話していた。

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（引用 yahooニュース）